ミスター・ダブルボギーに神のお恵みを


ゴルフを題材にした短編小説集です。 『週刊朝日ゴルフ』に連載されたものを文庫にまとめたものです。
『ダブル・ボギー』というタイトルはもう一冊あります。山際さんのゴルフのスコアへのコンプレックスが感じられます。

『台風倶楽部』
台風や嵐の中でのゴルフのラウンドを楽しむというクラブに所属する3人の男たちが、 台風を求めて日本にやってきたアメリカ人のクラブメンバーとラウンドすると言う物語。 最後は落語のような『落ち』です。

『長いラウンド』
仕事のためニューヨークにきた男が、アメリカ人のラウンドパートナーとの英会話に四苦八苦し、 ゴルフどころではなくなってしまうと言う物語。星新一の『ショートショート』を読んでるような 軽快な読み味です。

『エージシュート』
ヘンリー・ゴルマックというゴルフ作家が書いたとされる『エージシュートを可能にする』方法論を実践する父親の物語。 『エージシュート』とは、自分の年齢と同じスコアでラウンドすること。 これまで一度も80を切ることのなかった79歳の父親が、ラフに入ったボールを足で蹴飛ばして飛距離をごまかしたりと、 ゴルマック譲りの老獪(?)なゴルフで生涯で初めて70台のスコアを記録し『エージシュート』を達成する様子を その息子の立場で温かく見守っています。

『ワールド・ヘビース最終報告』
体重が150キロを超える人たちのみで運営されるゴルフイベントのお話。取材する側も体重規定を満たさなければならないため、 これまで一切世に知られることがなかった大会の取材を許された、体重120キロの記者のレポートです。

『レストラン<ゴルフ>のディナーメニュー』
ハンディ無しで勝負してきた3人組のダブルボギーゴルファー。その中の一人がある日ゴルフボールを飲み込んだ為に(?)、 シングルプレーヤーになってしまった。このまま今までどおりスクラッチで勝負しては負けつづけてしまうし、ハンディをもらうのも しゃくに障る。そこで後の2人が考えた作戦とは・・・。

『別列車が行く』
賭けゴルフで、負けが見えたゴルファーがラウンドの後半に新たなベットを追加することを『別列車をたてる』という。 自分の調子が良くないことを素直に認められない男が次々と『別列車』をたてて、ドツボにはまっていく悲しい物語。

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