羅漢へ至るのは遠い道程です。
お釈迦様につき従い、お釈迦様の教えを請い、自ら修行を行い、悟りの世界に達したのが、十大弟子・16羅漢・18羅漢と言われています。
お釈迦様のお顔は、“慈悲に満ちた”“穏やかで安心を与える”表情です。
各羅漢様は、お釈迦様と異なり、“厳しく”“怖い”お顔をされています。
是は何故でしょうか。
悟りの道は険しく、又、普通の人間は悟った後も、元の欲望の世界に戻る可能性が高いため、悟るための道すがらの苦悩を現しておられるとも言えます。
羅漢への道には色々な方法があります。
各羅漢と同じように羅漢修行を行い、「一歩一歩進む道。」
自分の弱い面を羅漢に託し、「弱点を克服する道。」
理想の羅漢を掲げ、「理想の羅漢に近付く道。」
自己が悟れてる面を羅漢に託し、
「悟れているところから拡がる道。」・・・・・・
貴方は、どの道を進みますか・・・・
羅漢は、阿羅漢とも言い、修行者の到達しえる最高位を言い、学道を完成し、これ以上学ぶ必要の無い者を言います。言い換えれば「悟った者」を言います。
「悟った」とは、禅宗ではよく「無になる」「物に動じない」「喜怒哀楽を現わさない」等々、色々な言い方をされます。
しかし、「悟る」ことは難しいことです。
いつ達することができる境地か?
それならば、今、貴方が羅漢になりましょう。
羅漢に貴方が移り、「悟り」の境地を体験しましょう。
また、この世を去るとき、安住の地「羅漢の世界」貴方のを手に携えておきましょう。
羅漢に貴方を託しませんか?
人間は弱いものです。意識しても、努力しても、中々出来ないことが多い。
出来ないことを嘆かないで、羅漢に託しませんか?
舎利弗(しゃりほつ)は、智慧の第一人者です。物を正しく判断出来る能力を備えています。誤った判断をしやすい人は舎利弗に託しましょう。
羅怙羅(らごら)尊者は不言実行の羅漢です。不言実行が出来ない貴方は羅怙羅に託しましょう。
賓頭盧(びんずる)尊者は、病の苦しみや悩みから救う力を持つ尊者です。病弱な方は賓頭盧尊者に託しましょう。
阿難(あなん)尊者は、記憶力抜群の尊者で、釈迦の説法を全て諳んじておられました。記憶の弱い方は、阿難尊者に託しましょう。
・・・そして明日からは“活き活きした人生”を過ごしましょう。 |
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羅漢 お釈迦様のお弟子様。
16羅漢 | 賓頭盧 | (びんずる) |
迦諾迦伐蹉 | (ぎゃだぎゃばしゃ) | |
迦諾迦跋釐堕闍 | (ぎゃだはりだしゃ) | |
蘇頻陀 | (そびんだ) | |
諾距羅 | (だごら) | |
跋陀羅 | (ばったら) | |
迦哩迦 | (ぎゃりが) | |
伐闍羅弗多羅 | (ばしゃらふったら) | |
戎博迦 | (じゅうばぎゃ) | |
半託迦 | (はんだぎゃ) | |
羅怙羅 | (らごら) | |
那伽犀那 | (なぎゃさいな) | |
因掲陀 | (いんぎゃだ) | |
伐那婆斯 | (ばつばないし) | |
阿氏多 | (あした) | |
注荼半諾迦 | (しゅだはんだぎゃ) |
羅漢・阿羅漢・・・ | 施しや尊敬を受けるに相応しい聖者 インドでは「尊敬されるべき修行者」を言う 「修行者が到達しえうる最高位」を言う 「学道を完成して、これ以上学ぶ要が無い最高位」を言う 後世、小乗の聖者を言う。 |
悟る | 心の迷いを去って真理を体得する。 煩悩を脱して涅槃を得る。 |
涅槃 | 煩悩を断じて絶対的な静寂に達した状態。 仏教の理想の境地 |
煩悩 | 衆生の心身をわずらわし悩ませる一切の忘念。 貪・瞋・痴(癡)・慢・疑・悪見を根本とするが、 その数は多く「108煩悩」「64000煩悩」など言われる。 煩悩を断じた境地が悟りである。 |