妄想のままに書きつづるficですが、完成しないのって結構あります。
私は他サイト覗いているとボツになった奴も読ませてくれ〜って思う性質なので、こんな部屋作ってみました。恥ずかしいんですけどね。
■エネミーラインficの残骸 27.04.02
“やんちゃ坊主”の帰還に、沈みがちだった乗り組み員たちの気勢が上がった。
ヘリから両脇を支えられて下りてきたバーネット大尉は3日前とは面変わりすらしたようで、疲れ果て泥と血がこびりついた顔はいつもの陽気な彼とは結びつかなかった。
支えられながら数歩歩いて歓声を上げて出迎えた仲間たちに笑顔を向けたが、足から力が抜けてよろめいた。ロッドウェイとオマリーは慌てて抱き留め、遅れてやってきた軍医と看護兵の持ってきた担架彼を横たえた。
「ちょっと…大げさですよ」
掠れた声が抗議したが、実際彼は精根尽き果てていたので起き上がろうとはしなかった。ロッドウェイが額を拭ってやりながら笑いかけた。
「もう誰も追ってきやしないんだから、休んでいればいいんだ」
「……ああ」
不承不承という顔で頷いたクリスの様子にふたりとも顔を会わせてほっとした表情をした。我々は、仲間を見捨てずに取り戻した。
担架が上げられると、側に立ったレイガート提督がクリスの肩を軽く叩いた。目をしばたたかせて見上げた上官の顔は父親のように見えた。そしてふと、実の父親のことが気にかかった。もし知らされていたら心配していることだろう。このときクリスは自分の死が報道されていたことを知らなかったのだが、当然として親の心配をはやく取り除きたいと思った。
「よくやった、大尉。訓練以上の出来だぞ。よく帰ってきた」
「…ありがとうございます。あの、ひとつよろしいでしょうか」
「何だね」
「父と話したいんです」
「…うむ。君が無事だということは私が先に連絡しておこう。君は手当てが終わったら電話をするといい」
クリスが頷くと、提督は軍医に合図をして彼を医務室に運ばせた。そして肩の力を抜いて腹の底から溜め息をついた。どんなに判断ミスだと後で言われようと、後悔だけはせずに済む。あの飛行を命じたこと以外には。
「提督。ピケが何を言おうと私は貴方は正しかったと思います。米海軍は仲間を見捨てるようなことはしません」
提督の背へオマリー曹長が声をかけた。提督は振り向かずに首を縦に振った。
***
医務室の外は一時ちょっとした大騒ぎになった。クリスは天真爛漫な性格で整備士たちとも仲が良かったので、彼が生還したと聞いて駆けつける者は多かった。それに特に知りあいというわけでなくてもカール・ヴィンソンに載るもの、ひいては米軍兵士皆が彼の生還を祝ったろう。
だが、軍医の訴えによりオマリーとロッドウェイが彼らを任務に戻らせた。それからオマリーは軍医に訪ねた。
「大尉と話はできるか?」
「寝てますよ。極度の睡眠不足にショック症状、脱水症状に筋肉疲労がひどい。いくつか軽い銃傷がありました」
「重い傷はないんだな?」
「外傷は、そうですね、大したことはないでしょう。ですが彼にはとにかく休息が必要ですよ」
「それは分かっているができれば早いうちにいくつか聞いておきたいことがあるのだ」
「では、手短にお願いしますよ」
軍医の許可が出たのでカーテンをめくってベッドサイドへ寄ったものの、やつれた顔をして眠っているクリスを前にするとどうも起こすのが可哀想になってくるのは否めない。とりあえず椅子に座り、ロッドウェイが奇麗に泥を拭われたクリスの額に触れた。
「っ!!」
すると3日間の逃亡ですっかり人の気配に過敏になっていたのか、彼はびくりとして目を見開いた。ロッドウェイが思わず手を引っ込める。
「すまない、驚かせたか?」
「……っ」
クリスが息を詰まらせたので脇で見ていたオマリーがすぐに背を叩いて呼吸を促す。
「おっと、落ち着いて深呼吸しろ」
するとクリスはしゃっくりするように息を吸い込んで肩を動かして溜め息を吐いた。
「はっ……、はあ〜〜〜………。そうだった、戻ったんだった…」
「すまない、驚かせるつもりじゃなかったんだが」
「あ、いや、軍曹、平気。で、オマリー曹長、なんです?」
クリスは慌てたように捲し立てた。らしくない所を見せてしまったので強がっているのだろうが、あまり効果はない。お見通しのオマリーは苦笑して本題を切りだす事にした。
「早めに聞いておきたいことがあるんだ。正式な事情聴取は君が回復してから行われるが」
「はい、かまいません」
「すまないな。では手短に行く。君は無線でスタックハウス大尉が処刑されたと言っていたな。それについて説明してもらいたい」
オマリーの言葉でクリスの記憶がフラッシュバックした。
足を折って抵抗もできなかったスタックハウスが条約に定められた措置を取ったにも関わらず、敵は背後から頭を撃ち抜いた。まるでその銃声が自分のすぐ後ろで鳴り響いたかの如く感じたことも思い出された。
クリスは目を伏せた。
「脱出をして…俺は木の枝に引っ掛かったんです。スタックは少し離れた草地に着地したけど、足を怪我しました。血が出てて、応急処置をしたけどとても歩ける状態じゃなかった」
「それで?」
「それで…ええと…無線が使えなくて、スタックは怪我をしていたから俺が山の上まで行って連絡を取ろうとしたんです。今思えば、スタックの奴をどこかに隠してけば良かったんだ。でも俺は連絡をどうやって取るかしか頭になくって…。途中で戦車の音がして奴等が来たのに気付いたんです。俺は隠れてスコープで見てました。ただ、見てたんです。助けもせずに」
「パイロットの君たちが持っている装備に重火器はない。助けられたとは思えない」
「わかってます。それに、動けなかった。一個中隊ほどの兵士がスタック一人を取り囲んでた。そうだ、指揮官が彼の怪我した足を踏んで何か話してた。スタックは捕虜待遇を求めたけど、結局殺したんだ。兵のひとりがスタックの銃で、後頭部を撃った。奴等、スタックは捕虜待遇を求めたのに処刑しやがった!」
クリスが語気荒くなったのを聞いてオマリーはその肩を掴んだ。黙って聞いていたロッドウェイは悔しそうに歯を食いしばり、拳を握りしめた。
そこへ、軍医が割って入った。
「口を挟むようで申し訳ありませんが、あまり患者を興奮させないように」
「ああ、分かった」
「俺なら平気です」
「もうひとつだけだ。何故飛行空域を離れたんだ?」
「それは、非武装地帯にレーダー反応があったからです。俺が撮影しようと言ったんです。でも直後に突然ロックオンされて、何とかかわそうとしたんですが…。何を撮影したかはヘリのなかで渡したディスクに映ってるはずです。セルビア軍は裏でムスリムを虐殺していました。墓を見たし、虐殺される現場にもいました。証拠になりますよね?」
「あれは今解析中だ。後で知らせてやる」
「頼みますよ」
「ああ。他のことは後日聞くとする。ゆっくり休め」
オマリーはそう言って提督に報告するために去った。残ったロッドウェイはクリスを寝かせて自分はベッドサイドの椅子に腰掛けた。
「休めよ」
「言われなくても3日は寝てやる」
「ああ、ゆっくり休め。悪かったな、早く助けてやれなくて」
「…最初の合流地点で来てくれればあんなに山を走り回らなくても済んだのに。政治家なんてクソくらえだ」
「ああ、クソだな」
「…軍曹……」
「なんだ?」
クリスは不意に顔を歪ませた。ひっと音をたてて息を吸い込んだかと思うと顔を背けて片手で覆った。
「俺…スタックを見殺しにした」
「クリス」
「スタックを置いてきた。あんな所に置いてきたんだ」
ロッドウェイはまずいと思った。今はこれ以上あまりこの3日間のことを思い出させてはいけない。今彼に必要なのは心を静めて休むことだ。クリスの額に手を置いて、ロッドウェイはちっちっと口を鳴らしてたしなめた。
「そんなことを言うんじゃない」
「でもあいつ、俺を助けてくれたんだ」
「助けた?」
「ああ。二日も走り回ってへとへとで…地雷原のなかで動けなくなったんだ。座ってたらいつの間にか寝ちゃって…。でもスタックが起こしてくれた。俺を呼んで。後ろには狙撃兵が迫ってたんだよ。あいつはそれを知らせてくれたんだ」
「……」
ロッドウェイは微笑んだ。普通なら幻聴だと思うようなことだが、彼は信じた。戦場での仲間同士の結束の固さを、海兵隊員たる彼は誰よりも良く知っていたからだ。
「相棒を助けたかったのさ」
「ああ、そういう奴なんだ」
「知ってる」
最後に飛び立つ前に一緒に過ごし、救いの手を掴んでくれたロッドウェイが静かに側にいる。クリスは不意に顔を歪めた。
「ふっ…ううっ」
右手を上げて目元を隠そうとするのを、ロッドウェイはやんわりと留めた。右腕には点滴の針が刺さっているし、左腕には銃傷がある。だから、彼は自分の手でクリスの目元を拭ってやった。
「休めよ、頼むから。いくらでも泣いてもいいから、今は休んでくれ」
「泣いてない…っ」
***
3日の間クリスは時々目を覚ましながらもほとんど眠っていた。その間は高カロリー点滴をほどこしていたが、流石に三日目になって起き上がると足下はふらふらだった。地面が真っ直ぐな気がしない。
「ね、寝過ぎたかも」
「何か食べればすぐに治りますよ」
軍医が肩をそっと支えながら言った。言われると腹が空いているのに気がつく。
「…あ、言っておきますが、いきなり肉類は避けるように。野菜や穀物などの軽いものからにしないと胃を壊しますよ」
「…はい」
(言われたらステーキ食いたくなったんだけど)
合わせて一週間近く胃がカラッぽだったことになる。クリスは医務室から出て自室へ戻り着替えると、一直線に食堂へ向かった。彼が顔を出すと最初に気付いた配膳員が口笛を鳴らした。
「バーネット!」
その一声で食堂中の目が彼に集中した。次々に彼を呼ぶ名が飛び交い、クリスは思わず腰が引けた。口を引攣らせているとそのなかにいたらしいロッドウェイが側に来た。
「バーネット、もういいのか?」
「うーん、腹が減って」
「ならこっちへ来いよ」
ロッドウェイについて彼の席を見ると、そこには彼の同僚たち海兵隊員もいた。多分一緒にヘリで来た奴等だ。
「どうも」
命の恩人たちを前にしてどんな顔をしたものかととりあえず笑みを浮かべて言うと、隊員達は席をずらしてクリスに譲ってくれた。そこに座ると誰かともなく持ってきてくれたランチトレーを受け取ってテーブルに置く。礼を言って食べ始めると、その様子を見ていた一人がにこにこしながら話しかけてきた。
「ヘイ、あんたナビゲーターにしとくには勿体ないぜ」
「は?」
「戦車を前にして突っ込む奴なんてそうそういないからな」
その言葉に海兵隊員たちは一声に豪快な笑い声を上げたが、それは気分を害するようなものではなかった。
しばらく話を交えつつ食事をしているとオマリーがやってきて、指をちょいちょいと折り曲げて手招きした。
「バーネット」
「なんです?」
「あ、食事が終わってからでいい。後で将軍のところへ出頭しろ」
「はい」
つい一週間前にはスタックと一緒に食事を取っていて同じように呼びだされたことを思い起こした。一週間でこんなに世界が変わってしまうなんて。
■topに書いた血迷い話(指輪キャスト。誰の発言かは想像にまかせる)21.4.02
「久しぶりのオフなのに雨だって…」
「じゃあ皆で映画みるか」
「これはどうだね?」
「ん?」
「デレク・ジャーマン?」
「え?」
「カラヴァッジオ…あ!ショーンが出てるのだ」
「皆来て!観るよ!」
「俺は出かけてくる…」
「だめだよ!皆で観るんだから逃げようったって無駄だよ」
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「ショーン若い〜!」
「ヒゲなーい!」
「ほう、色っぽいな…」
「観るなら黙っててくれ…(////)」
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(ああ…妙に視線を感じる…)
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ごきゅっ(生つば)
ちょっとしたつづき(23.04.02)
テレビの画面には僅かな布きれだけを纏い、気怠げに画家の前に座す若者が映っている。居心地の悪さを感じた。しかし両腕をがっちりと拘束されているので逃げることもままならない。若いころの作品に対しては誇りを持ってもいるし、恥じるものではないのだが…こう…大人数で見られるのはやはり嫌だ。物凄く恥ずかしい。心なしか腕を掴む力が強くなった気がするし…。何故か俺が映るシーンが終わると力が緩む。
ここの部屋は温度が高くないか?
何人かトイレに行ったまま戻らない。
いつの間にか共演者以外にも集まってきて上映会と化している。
次のオフは…「ベント」か「オーバー・ザ・ムーン」でも持ってきて仕返ししてやる…。
・小ネタ
某スレで「ボロミア太ってる説」なるものがあった。
でも私は絶対あれは着膨れだと思う。
きっとデネぱぱやファラミアたんから着せられまくったんです。
「兄上、この鎖帷子をお持ち下さい。
きっと兄上をお護りくださいましょうほどに」
「気位の高いエルフに侮られてはならぬ。
この上衣を召すがよい」
「風邪を召しませぬようこの皮の外套を…」
「長旅でも疲れぬ長靴じゃ」
「連銭葦毛の駿馬と素晴らしい鞍がセオデン殿より届きました!」
「エオメル殿より盾の贈り物が届きましたぞ!」
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「父上、ファラミア…(汗)」
余計に疲れるよ…と思いながらも好意に対して否定できないボロミアさん。だって父上も弟も大好きなんだもの♪そんな心優しいボロミアはこの地域一のアイドル。 ………終わってる?
■ST:VOYより、パリキム風味 (2.4.02)
ジャスミン
地球の生活時間でいえば、夜。
まあ、こんな宇宙空間では昼夜の感覚なんてほとんどないけれど。
それでも、dinner後はゆっくりしたいっていうのはもう、
ほとんど身体に染みついてしまっている感覚である。
やっぱり一日の疲れはゆっくりと癒したいものさ。
と、いうわけで、Tom ParisはHarryの部屋へとやってきた。
おっと、誤解しないでほしい。
別に夜這いに来たわけじゃない。
下心が全く無いとも断言できないけどな。
でも今日はHarryの方からのお誘いなんだから、
気分良く楽しんだっていいじゃないか。
***
「あ、丁度よかった」
Parisが部屋に入っていくと、中ほどにあるテーブルで何か
準備していたらしいKimが顔を上げて笑いかけた。
その笑顔に、Parisも自然と笑顔になる。
作り笑いしかできなかったParisに自然な笑みを取戻してくれたのは
ほかならぬ目の前の友人だった。
「Hi. また今日はどうしたってんだ?」
テーブルの上には、Parisにとっては目新しい茶器が並んでいた。
「これはね、昔の地球の中国って地域で使われてた茶器だよ」
「へえ。随分と可愛いサイズな」
Parisの指摘通り、それは一見小さすぎた。
子供用か、おもちゃみたいに見える。
「これが普通なんだよ」
「ふうん。で、お前が僕に茶を披露してくれるのか?」
「うん。最近ちょっと疲れてたでしょ。色々有ってさ」
「そりゃそうだ」
「紅茶とはまた違った趣が有るんだ。香りで癒すのさ」
Kimは、すこし気取った仕草で盆に乗った小さい茶器に、ジャスミンの香りの茶を注いでいった。ふわりと立ち上る湯気と共に、暖かな香りが鼻孔をくすぐる。Kimにとっては慣れたものでも、Parisにはたまらなくエキゾチックに感じられる。
どうぞ、と勧められてKimのいれた茶に口をつけたところに、Parisは「あちっ」と小さな悲鳴を上げて舌を出した。Kimは吃驚してParisの顔を下から覗き込む。
「あれ、そんなに熱かった?!」
「俺猫舌なんだったよ、忘れてた」
ちょっとした気恥ずかしさを笑顔でごまかしながら、Parisは今度は息を吹きかけて冷ましながらジャスミンティーを飲んだ。暖かい湯気と一緒に立ち上る花の香りが鼻孔をくすぐり、思わず溜め息が漏れた。
「こりゃまた、随分香りが強いんだな」
じいっとParisの様子を観察してたKimは、Parisの感想に微笑んだ。初めて飲んだやつは大抵こう言うんだ。
「んー、キツめかもね。でも慣れるとこれがないと物足りないんだよ。アールグレイと一緒さ」
「こっちのが色っぽいな」
「面白い表現するね」
「ふふん、俺が今なんて思ったかわかる?」
「は?なんだよ、言ってよ」
「これ…お前のイメージだ」
Harryはキツネに抓まれたような顔をした。どうしても自分とジャスミンが結びつかないらしい。
「僕ってそんなに情けないかい?」
「またどうしてそう思っちゃうわけ?褒めてんのよ、俺は」
「だってジャスミンなんてどう考えたって女々しいってことだろ」
「違うよ。この香り。甘くて、エキゾチックで…でも芯が通ってる。そういう意味さ。な、ぴったりお前のイメージだろ?」
にっこり笑って、Harryの誤解を解いてもらおうと説明した。