フィニアンの虹

FINIAN'S RAINBOW


  1968年アメリカ映画 ワーナーブラザーズ
    カラー  144分

監督 フランシス・フォード・コッポラ
出演 フレッド・アステア ペトラ・クラーク 
  トミー・スチール ドン・フランシス
     キーナン・ウィン バーバラ・ハンコック

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2002/8/25

願いを3つだけ叶えてくれるという魔法の壺を持ってアイルランドからアメリカに渡ってきたフィニアン・マクロナガンと娘のシャロン。フィニアンはいつも夢を追い求めている男だった。ひょんなことから二人は虹の谷と呼ばれる場所に落ち着くことになる。そこでは住人たちが和気あいあいと仲良く暮らしていたのだが、虹の谷の買収問題が起きて大騒動が起きる。


願いを3つだけ叶えてくれる魔法の壺が結果的に巻き起こす騒動を描いたファンタジーミュージカルです。今一つ大地に足をつけて生きられない夢を追い求める男役のフレッド・アステアはまさに適役でした。老いても尚鮮やかな踊りを見せてくれます。これはアステアの飄々とした魅力が意外にもファンタジーに合っていることを証明する一本とも言えるでしょう。

娘のシャロン役のペトラ・クラークは「チップス先生さようなら」でチップス先生の妻役を演じた歌手兼女優。大ヒットした「ダウンタウン」は彼女の持ち歌ではなかったかしら。

彼らがたどり着くところがその名も虹の谷。モンゴメリファンには何とも魅惑的な名前です。その名に恥じないとても綺麗な土地です。そこでは、一種の共同体のように皆で協力しあって暮らしていて、リーダー格のウッディは友人のハワードと共にハッカ入りのタバコを発明して一儲けしようと考えています。そんなウッディとシャロンは一目会った途端に恋に落ちてしまいます。

壺と一緒にアイルランドからやってきたレプリコーンのオグ。やっぱりファンタジーの地アイルランドです。剽軽で笑いを振りまくちょっとドジなレプリコーンですが、この映画の中でとても大事な役所です。ウッディの妹で、聾唖のスーザンは話す代わりに踊りで意志を示すのですが、オグとの踊りの掛け合いは見所です。

使われている音楽がとても素敵です。故郷のグロッカモーラを思って歌う「グロッカモーラによろしく(だったかな?)」は故郷に対する思いがあふれていて涙が出そうです。この曲はラストにも合唱で歌われて、感動を盛り上げます。結婚式で歌われる「ルック、ルック・・・」という歌も素敵です。

綺麗な景色と綺麗な歌。ファンタジーが好きな方ならきっと楽しめると思います。それでいて、人種問題や貧富の格差など社会的な問題も織り込んでいるところはいかにもアメリカらしいです。


☆煙の出ないタバコって失敗作じゃなくて、素敵なアイデアだと思うのだけれど。byタバコ嫌い



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