トレマーズ

TREMORS

1990年アメリカ映画  カラー96分

監督 ロン・アンダーウッド

出演 ケビン・ベーコン フレッド・ウォード フィン・カーター
   マイケル・グロス レバ・マッキンタイア
おすすめ映画
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2001/4/15

 ネバダの砂漠の真ん中に位置する小さな小さな町に突如現れた地中を猛スピードで移動するモンスター。住民達を次々に襲うこの怪物と、生き残った住民達の必死の攻防が続く・・・。

言ってみればモンスターパニックです。地中を移動する長〜いモンスターなんて、私の最も苦手とする物なのですが(事実ところどころ目を背けてた)、しかしこの映画は面白かったです!

陸の孤島である砂漠の小さな小さな(人口が10数人!)町が舞台というのがまず面白い。住んでいる人たちがまた面白い。
便利屋稼業をしているケビン・ベーコンとフレッド・ウォード(この小さな町で便利屋が成り立つのか?)、地上の要塞としてこの地を選んで家を核シェルターばりにした挙げ句、武器をコレクションしている夫婦(この二人は大傑作です!)、嘘ばかりついている狼少年、一見普通そうな母子、お店を経営している人、その他職業不明な人々。一体みんなどうやって生計を立てているのかさっぱりわからない不思議な人々のオンパレードです。それがそれぞれの人生を抱えていてそのバックの描写を欠かせない普通のパニック物と違うところ。あくまでファンタジーなのです。

突然地中から飛び出してくる不気味なモンスターはやっぱり好きにはなれませんが、かなり面白い創造物であることは確かです。いかにも作り物っぽいところが良いです。これがCGでリアルに表現されたら気持ち悪くて見ていられません。多分わざとでしょうが、妙にチープに仕上げてあるところがこの映画の妙なのですね。どんな派手なアクションもCGもかなわない、アイデアの勝利です。

ケビン・ベーコンが実に生き生きしています。こんなに楽しそうな彼って見たことなかった・・・。フレッド・ウォードも年の功を発揮して、若いベーコンに負けじと張り合っているところが面白い。「アルカトラズからの脱出」でスプーンで脱出しようと頑張って、「ライトスタッフ」で宇宙に飛び出した人が、あの頃より若々しくなった感じで棒高跳びまでしています(笑)。

他の出演者もマニアにはお楽しみの顔が揃っています。武器マニアの夫役はマイケル・グロス、「ファミリータイズ」のお父さんです。頭がさらに寂しくなっていますが、もう大活躍、大爆笑で場をさらっています。唯一まともそうな母子に扮するのはシャーロッテ・スチュアートとアリアナ・リチャーズ。何とも嬉しい「大草原の小さな家」のビードゥル先生と「ジュラシック・パーク」の恐竜に追いかけられていた女の子ですね。それから医師夫人のビビ・ベッシュは「スタートレック2カーンの逆襲」に出ていたカーク艦長の昔の恋人。「ビードゥル先生逃げて!」と話がごちゃ混ぜになる感もありますが、顔ぶれを見ているだけで親しみが湧いてきて、ついつい親身になってしまう(笑)。そんな効果も狙っているのでしょうか(笑)。

モンスター映画なんてとんでもない!というあなた。これは掛け値なしに面白いです。気持ち悪いのが大の苦手の私でも見られるのだから大丈夫。ファンタジーであり、コメディであり、モンスターパニックなのに見終わったあとにすがすがしい気持ちになれるという希有の作品であります。

☆カーラジオ、棒、女の子がピコピコ乗って遊んでいるおもちゃなどなど小道具の使い方もアイデアが効いている!大爆笑。



ビデオ○ LD○ DVD○
ぱおー。9年くらい前に見たんだけど、あんまり面白かったのでベベちゃんに勧めてまた見てしまいました。

モンスター・パニックだから襲われて死ぬ人もいるのだけど、悲惨さがないところがいい。主役のコンビもなかなかいいです。モンスターの造形ははっきり言ってちょっとチープだけど、そこがまたいい味出ています。

たぶん低予算の映画なんだろうけど、そこをアイデアでカバーしています。ここまで徹底的にギャグ満載でとぼけたパニック映画は珍しいのではないでしょうか。映画は派手なSFXだけではない、低予算でもアイデア次第でどれだけでもおもしろくなるということのいい見本ですね。現にけっこうヒットしたようで、続編も作られています。

ヒロインが美人ではないところもいい。ケビン・ベーコンもまるで楽しくてしょうがないみたいに生き生きとして演技しています

舞台を人口十数人の街に限定したところもよかったのではないでしょうか。これが大都会で起きてたらストーリーの収拾がつかなくなるでしょう。

掛け値なしにおすすめの映画です。スリリングでしかも笑える映画をお探しの方はぜひどうぞ。
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