ザ・ロック

THE ROCK

1996年アメリカ映画  135分

監督 マイケル・ベイ

出演 ショーン・コネリー ニコラス・ケイジ エド・ハリス
ジョン・スペンサー デビッド・モース
ウィリアム・フォーサイス マイケル・ビーン
おすすめ映画
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2001/5/28

 ベトナム戦争の英雄であり古参の軍人ハメル准将が、戦死を遂げた部下達への国の扱いに批判を唱えてアルカトラズ島(通称ザ・ロック)に立てこもる。仲間は共に戦場を生き抜いた古参の部下や、金目当てで集まった精鋭たち。観光客81人を人質に、盗み出した細菌ガスを搭載したロケットをサンフランシスコに向けて装備し、政府に一億ドルを要求する。その多くを戦死した兵士達の遺族への支払にあてることを要求して。FBIで細菌などの科学部門を担当するグッドスピードは精鋭揃いのSEALと共にアルカトラズへ潜入することになる。隊を誘導するのは、かつて脱獄不能と言われたこの島から脱獄した経歴を持つ元イギリス諜報部員のメイソン。ハメルが指定したデッドラインまで残された時間は後わずか・・・。

話題作「パール・ハーバー」の製作、監督コンビが組んだアクションサスペンス大作です。主役3人の三つ巴が話題を呼びました。FBIとは言えども科学屋で、銃もまともに扱ったことのない頼りないニコラス・ケイジ。30年前は女王陛下のスパイだった(!)という老いた囚人ショーン・コネリー。部下達の戦死に報いるためにと大義を抱いたエド・ハリス。
やっぱり光っていたのはエド・ハリスでした。理由はなんであれ、やっていることはテロリストと一緒で許されないとわかってはいても、何だか同情さえ感じてしまう。奥さんが亡くなって初めてこの作戦を実行したのは、奥さんが悲しむとわかっていたからでしょう。最初にお墓参りをするところはちょっと胸がジーンとします。
それから女王陛下の諜報部員のショーン・コネリー。但し30年前というところがミソで、もう笑えること。老いた007は老兵の技と心意気を思う存分見せてくれます。
ショーン・コネリーとエド・ハリスの2人が相対する駆け引きを見せてくれなかったのは残念ですね。

そしてそして一番光っていたのはデビッド・モース。とにかく悪役なのにテロリスト側が光っているこの映画で、エド・ハリスと共に一番いぶし銀の光を放っていました。エド・ハリスの最古参の部下バクスター少佐。何せベトナムからの付き合いというから半端じゃない。2人一緒にどれだけの修羅場をくぐってきたことでしょう。湾岸戦争での部下や、お金目当てで集まってきた部下とはやっぱり一線を画しているんだなあ。でも、お決まりの内部分裂が起きて、エド・ハリスの指揮権が剥奪されたとき、「あなたは最高の上官でした。でもそれも終わりです・・・」と言ってデビッド・モースが突きつけた拳銃。ああ・・・あの瞬間に私はデビッド・モースにノックアウトされました。とりたててハンサムなわけでもないけれど、あの眼と人生の皺を刻んだ表情には何も言えません。このデビッド・モースとエド・ハリスのシーンは全編を流れるド派手なアクションや爆破シーンや、どんな特殊効果も色あせる最高のシーンでした。

話には少々粗も目立つし、そもそもエド・ハリスはどれぐらいの本気を持って(ミサイル発射について)この作戦に望んだのか、よくわからないところも多いのですが、そのあたりは眼をつむって楽しみましょう。
任務が始まったら生きて帰れるかどうかわからない、SEALの人たちの悲壮感、死に向き合ったときに試されるその人の忠誠、友情。紛れもない男たちの世界が力強く描かれています。おじさんスター爆発のアクション映画ってだから好き。


☆アルカトラズから唯一脱出成功した囚人役なら、クリント・イーストウッドでも面白かったんじゃない?みんなお守りにスプーンを持って潜入するってのはどうでしょう。


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