グラディエーター

GLADIATOR

2000年 アメリカ映画 カラー 155分

監督 リドリー・スコット

出演 ラッセル・クロウ ホアキン・フェニックス コニー・ニールセン
   オリバー・リード リチャード・ハリス デレク・ジャコビ
おすすめ映画
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2001/4/9

 今年度のアカデミー賞作品賞や主演男優賞を受賞した作品です。

西暦180年のローマ帝国。歴戦の勇士である将軍マキシマスはマルクス・アウレリウス帝の信頼が厚かったが、マルクス帝が息子のコモドゥスに殺され、次期皇帝となるコモドゥスに刃向かった故に処刑を申し渡される憂き目にあう。辛くも処刑を逃れて脱出したマキシマスだったが、家族は殺され、奴隷として拾われる。腕に覚えのある彼は、剣闘士として頭角を現し、コモドゥスへの復讐の機会を狙う・・・。

こんな壮大な史劇はいつ以来でしょう。久しく見た覚えがありません。派手な戦闘シーンと、家族への愛と、権力と復讐と、お決まりのエッセンスをうまくブレンドして豪快なエンターテイメントに仕上げてあります。

ローマの競技場などはコンピューターグラフィックだそうで、これは時の流れを感じることしきり。そういう目で見ると、何となく気になって、これはお金がかかった書き割りなのだと思うことにしました。

しかし、何故最近の映画ってこんなに必要以上に血しぶきが飛ぶんでしょう。最初の戦闘シーンから残虐で、目を背けるシーン続出。戦争の現実はこんなものではないと言ってしまえばそれまでなんですが、やっぱり見ている方としては辛いです。

剣闘のシーンはかなり迫力があります。戦車と闘うのに一列縦隊になるというアイデアも秀逸(笑)。元将軍という伏線が生きています。1人ではかなわなくても、束になって闘えば勝てるのね。軍隊方式で闘う剣闘なんて映画史上でも滅多にないでしょう。

バカ殿役ホアキン・フェニックスもあの若さで熱演していました。また懐かしいのはオリバー・リードとリチャード・ハリス。やっぱりこういう大作で往年のスターが添えるスパイスは欠かせません。オリバー・リードはこれが遺作だったんですよね。そういえばかつての映画でハンニバル将軍のごとく象を連れて、山を越えてたなあ〜と懐かしく思い起こしました。

ラッセル・クロウもまあ似合っていたでしょう。あの若さで将軍っていうのが(彼は老けて見えるけれど・・・)ちょっと違和感があったけれど、昔は平均寿命が短かったでしょうから。でも「LAコンフィデンシャル」の時の方が良かったか?史劇って言うとまずチャールトン・ヘストンを思い出してしまう私にはちょっと貫禄不足でした。でもこのグラディエーターの役はヘストンよりビクター・マチュアかな。

何故競技場までスモークがモクモクしているのか(笑)。スモーク大好き監督のリドリー・スコット映画は、今やどれだけせっせと映画の中でスモークをたきまくっているかについつい注目してしまう私です。アカデミー監督賞だけこけて、ちょっとガックリした様子が可哀相でした。

CG満載で、これがこれからの映画の主流なんでしょうね。ストーリーも中だるみがないし、飽きずに最後まで引き込みます。見て損はない一級の娯楽作です。

※それでも昔の史劇を見慣れた私はどこかで「ベン・ハー」「十戒」「聖衣」「クオ・ヴァディス」と唱えてしまうのでした。セシル・B・デミルが生きていたらどう思うかな? 

ビデオ○  DVD○
ぱおー。ひさびさの史劇だったのでものすごく期待したんだけど、ぜんぜん史劇っぽくありませんでした。といっても、けなしているわけではありません。リアルさを追求した映画としては傑作と言えるのではないでしょうか。映像もめちゃ凝ってるし。

しかし、あんな人生は疲れるだろうなあ。相手を殺さなきゃ自分が死んじゃう人生だもんなあ。でも自分の信念を貫く男の美学みたいなものがあるよね。そのために周りの多くの人がとんでもないとばっちり受けてるけど。

ローマ兵の鎧や盾など、コスチュームのデザインがかっこよかったです。昔の史劇を見慣れた目には違和感があるかもしれないけど、黒を基調としたデザインはものすごく渋い。闘技場でせり上がってくるところも重厚でした。こんなところがこの監督はうまいなあと思いました。

でも、お話の筋は史実とぜんぜん違うんだよね。ま、いっか。映画と歴史は別物だから。それでも、見終わった後で史実とどう違うのかチェックしておくことをおすすめします。
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