キャンディ・キャンディ


いがらしゆみこ

おすすめマンガ
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2001/7/9

孤児院ポニーの家で育ったキャンディは、優しい先生達と親友アニーに囲まれてお転婆だけど優しく明るい女の子に成長していた。しかし、アニーがお金持ちの家に養女に引き取られて、たまらぬ寂しさを感じることになる。そんなキャンディもお金持ちのラガン家に引き取られることになる。新生活に胸躍らせてラガン家に行ったキャンディだったが、キャンディは養女としてではなく、ラガン家の娘イライザの遊び相手として引き取られたのだった。そのイライザと兄のニールは意地悪でキャンディをさんざんいじめる。しかしキャンディにも近くのアードレー家の男の子たちという味方が出来、辛い境遇を乗り越えていく。そんなキャンディにもやがて運が向いてくる・・・。学校生活、苦しい恋などを経て大人への階段を上り始めるとびきり明るい女の子の青春をノスタルジックな時代を舞台に描いた大ヒット作。

♪そばかすなんて気にしないわ〜の歌を思い出さずにはいられない、あの当時大ブレイクしたマンガです。名前を聞いたこともない、って人は多分あまりいないんじゃないでしょうか。

一言で言えば女の子の夢が詰まったいかにも少女マンガ的なロマンス物です。

キーワードは「丘の上の王子様」。キャンディが辛くて泣いている時に、突然現れて「笑っている顔の方が可愛いよ」なんて言ってくれるいわば白馬に乗った騎士です。この「丘の上の王子様」は誰か?というのが全編を貫くミステリーです。

キャンディは美人というのではなく、そばかすだらけのお転婆だけど優しい女の子です。まあ、愛嬌のある子であることは確かです。素晴らしい美人というよりその方が一般受けするのでしょうね。おまけに辛いことがあっても、ひとしきり泣いてその後は強くたくましく生きていく強さを持った子。つまりはNHKの朝の連続テレビ小説のヒロインタイプなんです。故に嫌いにはなれないけれど、天の邪鬼の私にはやっぱりちょっと苦手なタイプでもあります(笑)。

キャンディの親友のアニーは可愛くて優しくておとなしい女の子です。守ってあげたくなるタイプとでもいいましょうか。それで、守ったあげるのがキャンディなんですが(笑)。もう1人の親友パティは、亀が友だちという美人ではないけれど、気の優しい子。二人ともおとなしいのに、何故かお転婆キャンディと気が合うところが面白いですね。

男の子たちはもっとバラエティあふれてもうちょっと魅力的。ど〜この誰かは知らない「丘の上の王子様」をはじめ、王子様にそっくりのアンソニー、ステアとアーチーの兄弟。それから、ちょっと陰があってひねたテリー。私のお気に入りは・・・テリーって言うとあまりに普通ですよね。テリーは結構好きですが、天の邪鬼ぶりを発揮してアーチー。レースのブラウスなんか着ているところは「はみだしっ子」のアンジーを思い起こさせるおしゃれぶりが素敵。こんなおしゃれな人が実在してるとちょっと・・・ですけれどね。

アーチーのお兄さんの発明狂のステアも素敵ですね。色恋なんか関係ないって感じで(まあ後半には変わりますが)、発明に没頭している様が男のロマンを感じさせるのでした。でも空の勇士姿は涙を誘いますね。

それから忘れてならない悪役に徹するニールとイライザ。ちょっとは可愛いところや、改心するところが全くないところがいいですね(笑)。この二人なしの「キャンディ・キャンディ」は考えられないくらいもしかして一番重要な二人かも!?

明るく元気でくじけない女の子っていうのは、やっぱり私にはちょっと苦手なんですが、20世紀初頭の古き良きアメリカの上流生活や、可愛いドレス、スコットランド風衣裳やバグパイプ、やがては双発機まで登場する時代背景が楽しめるマンガでもありました。やっぱり懐かしいですね。


☆それにしても、どうしてキャンディばかりもてるのか!?


講談社コミックス、中公文庫にて刊行
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