カモ少年と謎のペンフレンド
Kamo L'agence Babel

ダニエル・ペナック
Daniel Pennac

白水社
おすすめ本
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2002/6/9

パリの中学生カモは英語が大の苦手。そんなカモの苦手を克服するべく、お母さんはカモに文通を薦めます。文通を通じて英語に堪能になろうというわけです。3ヶ月あげるから、その間にバイリンガルになりなさい!という母の叱咤激励を受けて、カモは文通希望者リストの中からイギリスに住むキャサリン・アーンショーという少女を選んで手紙を書き始めます。最初は嫌々手紙を書いていたカモだったのですが・・・。


カモは少年の名前です。鴨ではないので間違いのなきよう。でも、日本語だとうまくこの2つ引っかかるかもしれない・・・。

語学修得のために文通をするというのは良いアイデアですが、3ヶ月でバイリンガルに!というのはあまりに焦りすぎ?中学生だとまだまだ頭が柔らかくて呑み込みが早いから無理ではないのかもしれませんね。

嫌々カモが選んだ文通相手キャサリン・アーンショーでしたが、彼女とは互いに父親を亡くした、という共通点があることがわかり、また彼女の複雑な環境への同情も手伝って、カモは文通にのめりこんでいきます。でも、このキャサリンには不可解な点が大変に多いのです。地下鉄や電話を知らなかったり、封蝋をしてきたり(ちょっとロマンティックかも)・・・。
でも、カモのそんなことは気にせずにひたすらのめりこんでいく様を目にして、親友の「ぼく」はキャサリンの正体を探ろうとするのです。

文部省推薦の「勉強しましょう」話みたいな陰で、サスペンス色たっぷりでちょっと人を喰った話なんですね。
何より、本好きには答えられない「ニヤリ」が散りばめられています。本当に「ニヤリ」「ニタリ」「ニッコリ」。


☆海外文通ってそういえば中学生や高校生の頃に憧れたものでした。実現には至らなかったけれど・・・。メールばかりの昨今、手紙がちょっと恋しい気もしますが、いざ書くとなると今や面倒ね(苦笑)。


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