ガラスのエレベーター
宇宙にとびだす

Charlie and the Great Glass Elevator

ロアルド・ダール
Roald Dahl

評論社
おすすめ本
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2001/5/2

 「チョコレート工場の秘密」の続編です。前作でチョコレート工場を任されたチャーリーとパパとママ、そして双方のおじいちゃん、おばあちゃんが大集合してワンカさんのガラスのエレベーターに乗り込みます。そのエレベーターは高く高くどこまでも登り、とうとう宇宙に飛び出してしまいます。時を同じくしてアメリカ政府は国の威信をかけて巨大な宇宙ホテルUSAを打ち上げます。そのホテルで働く従業員たちを乗り移らせる為にあげたシャトルと宇宙ホテルの間を、ガラスのエレベーターが通せんぼしてしまったからさあ大変。どこの国の陰謀かと大統領、参謀が入り乱れて、関係国に電話をかけまくっての大騒ぎ。遂にチャーリーたちは火星人と金星人ということに。一方宇宙ホテルにちゃっかり乗り移ったチャーリーたちは、未知の生物クニドに出逢って絶対絶命!

前作で工場内を駆けめぐったガラスのエレベーターには驚異の機能がいろいろ隠されていて宇宙旅行も可能なのでした。今度はチャーリーとすっかり元気になったジョーおじいちゃんだけでなく、パパとママ、そして相変わらずベッドに張り付いたままの3人のおじいちゃん、おばあちゃんも何と宇宙旅行に飛び出すことになります。奇しくも世界は宇宙時代に突入。巨大な宇宙ホテルUSAはあらゆる設備を備えた豪華ホテルでした。そのオープニング前に乗り込むことになったチャーリーたちは宇宙生物とご対面することになってしまいます。

前作よりスケールアップした弾けぶりが楽しいロアルド・ダールのSF要素満載の作品です。今回も揶揄の対象としてこれほど最適な対象があるだろうかという大統領。そして副大統領である、大統領の乳母、など跳んだ人物が満載です。ワンカさんの弾けぶりは相変わらず。チャーリーとジョーじいさんだけが唯一まともな思考力を持った人物です。前回は影の薄かったパパも、歯磨き工場から脱出出来ることがわかると変わってきて、自己主張を始めるのも楽しい。

後半は20年もベッドに張り付いたままという老人3人をいかにしてベッドから引き離すか。出てくるのは若返りの薬、そして・・・。「メルモちゃん」の赤いキャンディ、青いキャンディばりの大作戦が展開されていきます。

少々ハチャメチャであってもかまわない。楽しくなければお話ではない、のダール節が爆発の一大ギャグです。

☆72年に発行されたもの。アポロの月着陸があって、宇宙がブームだったんでしょうね。
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