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『noah20XX』

黄金華咲く

僕は幸せの星さ

僕を見つけた人は幸せに成るって。

僕は幸せの星さ

僕を見つけた人は幸せに成るって。

此の作品は架空の物語りで、実際の人物団体とは関係のない創作です。

スイッランドの
ジュネーブから程遠い
国境の村カレードは、
名も知れぬ湖の湖畔に有った。
余り舗装されて居ない田舎道を羊の群れが塞いで居た。
「ブップー」
一台のワゴンカーが
クラクションを鳴らすと、群れは欝陶しそうに、
のろのろ動き出した。
「田舎だね〜。」
車を運転するのは四十代の男だった。
「私の田舎に比べりゃ、大都会よ。」
「するとあの爺さん羊が市長かな。」
「あの若い別品の羊が君だ。」
「じゃ、貴方は…」
「あの優男の羊飼い。」
「うっふ。ははっ。」
「はっはっは。」
湖畔には白い古いびた城が蔦に被われ、静寂に包まれて居た

此はジュネーブにある世界中の食糧の安全保障を目指すIFWCのセンターであ
る。此の機関のキーマンであるヨセフは慢性的な食糧危機に日々取り組んで居た

「所長。またです。」
「…。」
「ホストコンピュータが誤作動です。」
「日本製は問題有りだろうか。」
「ハードの問題では無いと思います。」
「そうか。」
「コントロール室へ行こう。」
広大な施設内の地下、奥まったコントロール室には、日本製のスーパーコンピュ
ータが据えられて居た。

「所長これです。」
「仕様がない。一度全ての電源をダウンして再起動しよう。」

二時間後、安定した処で再起動に移った。
最近此のコンピュータシステムでは、各国に敷設した地殻センサーから膨大なデ
ータを収集分析をして新たな研究をしていた。

「所長のヨセフ氏にお聞きします。」
「このIFWCのスーパーコンピュータを使い何をしようと言うのでしょうか。

「え〜。今世界は膨大な人口にあふれ、食糧の需給が間に合わず、それに合わせ
て、食糧の安全性を問われる事件が頻発しています。」
「それとIFWCの新しい取り組みとの関係は…。」「食料とは別に、古い動植
物の或る、種が、どんどん絶滅して来て居ます。」
「…。」
「人間も含め、あらゆる生物の宿主である地球は、生命の根源で有り、母なる命
そのものではないでしょうか。」
「非科学的と批難も有りましょう。」
「皆さんご存知の様に現在サボテン始め様々な植物も心が有り意思を持つと云わ
れています。」
「それを認めるんですね。」
「いけませんか。」
「…。」
「此のコンピュータシステムでは、各国に敷設した地殻センサーからデータを収
集分析をして、地球規模のグローバルな視点で生命の研究を行って居る。」

「最新の研究の成果をお聞かせ下さい。」
「…。」
「実は地球と言うマクロな生命体もはっきりした意思を持って居るのではないか
と云う認識です。」
「博士。」
「何ですか。」
「皆、聞いたかい。たまげた話しさ。」
「君は我々の研究をおちょくるのか。」
「取材は中止さ。」
「帰ってくれ。」
「所長宜しいのですか?」「構わん。」

所長のヨセフ氏はコンピュータを使い何をしようと言うのか。
或る極秘のコードを入力し始めると

「5173#448#*2154773##84122155555」
モニターには奇妙なデータが流れて来た。
「ケイ頼むぞ。」
ケイは生命体から発する声無き意思をコンピュータ解析出来るスペシャリストだ
った。
暫くすると、生命体意思音声化ソフトで変換された、アース(地球)の独立した生
命体としての意思が聞き取れる事が可能になった。

「オマエハ、ナニモノダ。」
「ヨセフと申します。貴方はのお名前は…。」
「ナマエナド、ナイ。」
「…。」
「シイテ、イエバ」
「…。」
「スサノオ。」
「…。」
「東國の古文書を見よ。」ヨセフは
パソコン検索で「スサノオ」を調べた。
「古代日本の伝説にスサノオが有りました。」
「ふむ。」
「ご兄弟にアマテラス(太陽神)ツクヨミ(月神)そしてスサノオ様。確かに大地の
神と有る様で。」
「…何用だ。」
「地球もグローバルに生命体だと…。」
「詰まらぬ事でわしを起こすな。」
「…。」
「人間は何故、破壊する。」
「何故殺し会う。」
「…。」
「人間は何故…」
「お待ち下さい。私は一人の学者に過ぎません。今、貴方にお答えを用意してま
せん。」
「終いには死に絶えるぞ。」
「あっ…。」
未知の世界との通信は途絶えてしまった。

湖畔に黄色のボートが見える。Tシャツの子供達が水辺で笑い声をあげながら、
はしゃぐのが聞こえる。
古ぼけた静かな城には、一人の男が無心にバソコンに向かっていた。
その時電話が鳴った。
「あぁ、私だ。」
「教授、研究室のスーパーコンピュータが異常なんです。」
「今忙しいのだ。」
「私には手に負えないんです。」
助手の心細い声が聞こえた。

「教授。良く来てくれました。」
「ああ。」
「これです。」
「解析を頼む。」
「2448335173#448#*2154773##84122155555」

スーパーコンピュータが解析を始めると、
やがて厳かな声が響いて来た。
「ヨセフ…。ヨセフ…。」「スサノオ様で…。」
「ウム。」
「カツテ、ケイコクシタハズダ。」
「え〜何の事でしょう」
「チカクナイデノ、ハカイジッケンノコトダ。」
その時、助手が言った。
「昨日、ユーラシア大陸極東で地殻内部の核実験が行われて居ます。」
「そうだった」

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