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『はは。航海王の後悔 3』

黄金華咲く

航海王の航海

嗚呼。迂闊にも、
『航海王の後悔3』を始めてしまいました。
この無駄話が
如何に世間に無駄をばらまいているか。
小生、後悔、慚愧に絶えません。

法螺ふき男爵海洋編003

流れ流れて行き当たりばったり、老いて尚ろまんの法螺日記
(この話は現実の事件、人物の話ではございません。只思いつきで都度書いて居る為、いつ突然最終章に成るやも知れない、危険な、いい加減な作者の無駄話しでございます。余り期待しないで下さい。即断筆になるかも知れません。)

突然熟睡中の儂は叩き起こされた。

「何だ、何だ...。」

ペルシャ湾沖で儂のボトルシップは大変なトラブルに巻き込まれた。

どうやら、某国が設置した機雷を引っ掛けたらしい。

突然真っ白い水柱が立ち、船は激しく揺れた。

幸いにも直撃は免れたので巨大なベネチュアングラスに

ひびが入る事は無かった。

しかし、左舷に白いこすれた跡が付いた。

何やら、水が赤く濁って居る。

海豚か、鮫が機雷の餌食に成ったらしい。

こんな物騒なエリアは早々に退却せねば。

と目の前に巨大な黒い化け物の影が現れた。

ああ、あれは米国のサブマリンの様だ。

物凄い早さで浮上して来た。

ハッチが開けられ、緊急時の装備をした水兵が近寄って来た。

三メートル程に近付くと、

「何者だ。」

ペルシャ湾沖の何も無い海上で身柄の調査をされた。

怪しい風体の我が輩を、ま。

危険人物では無いらしいと踏んだらしい。

「あいつは何者だ。」

「男爵と申して居ります。」

「はっはっはっはっはっは。」

大変うけたらしい。

「こんな危険な海域は早々に引き上げるんだな。」

「判りました。」

儂が引き上げる素振りを見て。

「ちょっと待て。」

艦長は後ろの者に何かを伝えた。

「此のサブマリンの喫水線の内側はアメリカ領土だ。

よって、男爵とあらば、賓客として

我が艦の持て成しをしたい。」

「はっはっはっはっは。」

何て、海の男なんだ。

突然儂は滂沱の涙で

視界が不良状態に成ってしまい居った。

艦長は中々気さくな男であった。

サブマリンの食堂で、久しぶりに人間らしい温かいスープとチキンを口にして、感激の一時であった。

「艦長ありがとう。」

「いいや、男爵と聴いては粗末な扱いは出来ないと云うものさ。」

またまた、目頭が熱くなって来た。

「儂も年かな。」

「其れよりもボトルシップでのロマンをお聞かせ戴きたい。」

儂は年がいも無く、夢中で語り始めた。

「おいおい、艦長本気かな。」

「どうせ、まゆつばモノさ。」

歳は取っても儂の耳は地獄耳。

まあ、良いさ言わせて置け。

愈々宵の口と云う訳で。ほら吹き男爵は深い闇の中へおさらばと行こう。潜水艦の灯火を脳裏に記憶してお別れと成った。月の無い闇夜の中を潜水艦は静かに海中深く去って云った。跡には夜光虫の淡い光のみがぼんやりと漂って居た。

遥かに深い底に光るものを見た。ボトルシップの暗い中、羅針盤や古時計の蛍光表示が妖しく光っている。とラジオのタイマーが付いて、FM東京の何であろう。クラシックが遠く聞こえて来た。ドボルザークの『新世界』じゃないか。

印度洋波高し。
どうやらサイクロンの波浪に取り込まれたらしい。
ボトルシップの硝子を通して、まるで濃霧に包まれた光景だ。天井は泡立ち昼尚暗い。
しかも船体は大きく上下して居る。
「今回の船出を後悔するなんて、わしには有り得ない。」
ノルウェーの探険家、ヘイダールの「アクアク」を少年の頃に愛読したものだ。彼は著名な学者だが、イースター島などに関わる巨石文明や、太平洋に散らばる巨石文明の関連性から、過去、巨石文明を持った人々が、海流に乗って太平洋を長距離の航海をしたので有ろうと「コンティキ号」と云う葦舟で実験航海をした。海は我々に数々のロマンを与えるてくれる。


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