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イマージュツアー21

グレートリバー物語り10

黄金華咲く

 グレートリバー、それは偉大なる大河。人間は三千年の歴史の中で、釈迦、耶蘇、マホメッドと、その他多くの霊的指導者、聖人を排出して来ました。その起源は一つの見えざる大いなる源泉で有る事は、疑い様の無いものであります。多くの支流、本流を伝えて、軈ては大河は、大海原に一つに注がれるものであります。生長の家は、開祖の谷口雅春尊師の、求道の末の「今起て!」の霊的な言葉に始りました。いま人類は多難な時代を目前にしています。世界的な経済難、災害、疫病、紛争。国際的救済機関が幾つ出来ても、人々の心が変らなければ、この難局は越えられないと云うもの。今こそ、あらゆる人々が万教帰一の元に人間愛で、救うべき大河となって、進もうではありませんか。

久遠を流るる命

熱い荒野を黙々と行列が続く

当時は不貞の罪の代価は、衆人監視の中、石打ちの刑罰が行われたと云う。
「此に集まりし人々よ、神に誓って云う。この女は不遜にも、掟を破った訳だ。
それは神の名において、刑罰に値する。」
女はうなだれて人々の裁決を見守るだけであった。
「さて、人々よ。この掟に背けし女を裁く者は居ないか。」
すると数百人は集まって居ただろう大衆は、打ち寄せる波の轟くように湧いた。
「そうだ打て、懲らしめるのだ。」
殺気立った群集は恐ろしいものであった。
その時広場の片隅で、じっと事態の成り行きを見守る人物が居た。
輝く顔に強い意思の表れた優しい眼差し。
彼に突然語りかける男が居た。
「貴方は預言者だろう。」何事かと振り返ると、パリサイ人の役人がじっと様子
を伺って居た。
「私は預言者では無い。」「では何者であるか。」
「私は使わせし方より、使わされし者である。」
役人はにやりと笑うと、
「それではあなたは掟に従い、どうなさるのかな。」二人の会話に気付いた者が
周囲に集まり始めた。
「あれは汚れた女を売る掟を破った者だ。」
その時使わされし者は笑った。
「何を笑うか。」
「罪有る者が女を裁けるで有ろうか。」
「お前は掟を軽んじるのか。」
彼は言った。
「さに非ず。」
役人は声を荒げて怒った。「使わされし者で有るなら、大衆の前で申したい事も
有ろう。」
二人を衛士の男達が取り囲んだ。
有無を言わさず二人を引き立てて行った。
広場中央には様々な階級の人々が群れを成して居た。
司祭の一人が台の上に上がり、事の顛末を朗々と述べた。
群集の多くは、一人の女の不埒な行いと激怒した。
それは、語るも恐ろしい程の興奮、そして怒号の坩堝であった。
その時マリアの恐怖は、如何ばかりであったろうか。
「さて、さるお方より使わされし者とやら。お前さまの意見が、この大衆に届く
ものと考えるなら、後悔するが落ちだぞ。」
そして、マリアを、ぐいっと小突いた。
マリアは、とても生きた心地はしなかった。


使わされし者は、ふと天を仰いだ。
「主よ。迷える者達をお許し下さい。」
その時、奇しくも天の一角から一条のひかりが射した。
「あ、うお〜っ。」
歓声が津浪の様に轟いた。「お集まりの諸君。この御仁が面白い事を云う。」
群集からは多くの野次が飛んだ。
「聞くが良い。」
広場は水を打ったように静まり返った。
「我は使わされし者なり。」
「…。」
人々は固唾を飲んだ。
「掟を破りし女に裁きは下さるべし。」
歓声が津浪の様に轟いた。女は死人のように青ざめた。
そして更に語った。「此に居る全ての者に云う。此に居る者で、一切の罪の非ざ
る者、前に出でよ。石にて打つべし。」
広場の群集はどよめいた。「出でよ。」
その時、厚い雲間から雷鳴が響き渡った。
広場の多くの男女は混乱した。


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○世界平和の祈り

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板橋相愛会謹製

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