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『αの序曲』

黄金華咲く

地球の地磁気は過去100万年に渡って1.5回反転していると明にされた。「太陽が冷却して地球に低温期到来??」と言うニュースが世界を走った。日本のJAXAが打ち上げた観測衛星「ひので」の磁場データを国立天文台が分析、成果を4月19日に発表。今年1月の時点で太陽北極の磁場がほぼゼロの状態になっている。ここしばらく北極の磁場はマイナスであったが、これがゼロに近づいたということは、やがてプラスに転じると予想される。一方、南極の磁場には反転の兆候がほとんど見られず、安定してプラスが維持されていることも観測された。このままだと太陽の北極・南極ともプラスという磁場になってしまい、マイナスの磁場が北極と南極の間にできる「4重極構造」になってしまう可能性がある。4重極構造になると太陽の活動は停滞する。それは太陽黒点の観測でわかる。(ブログ:hashigozakura:http://hashigozakura.wordpress.com/樣引用)

僕は幸せの星さ

僕を見つけた人は幸せに成るって。

僕は幸せの星さ

僕を見つけた人は幸せに成るって。

此の作品は架空の物語りで、実際の人物団体とは関係のない創作です。

2XXX年温暖化現象の極みに至り、
太陽のポールシフトの影響で各地は寒冷期の甚大な被害が続出した。
米国ロサンゼルス、首都ワシントン、モスクワ、パリ−、ボン、ロンドン、北京、東京。各地の都市では河川が凍り付き、国民も急速な食糧不足に混乱し始めて居た。
あちらこちらで姦しくサイレンの音が鳴り響くが、しかし殆どの都市では、この寒波に行政も成す術は殆ど無かった。

今、地上から約400km上空に銀色に鈍く輝いて居るのは国際宇宙ステーション(ISS/旧ISSの後継機)。航(わたる)達の新鋭のパイロットが召集されたのには訳があった。ステーションの中央ゲートには続々と世界各国の艦船が集合し始めた。最早この究極の事態に旧来のシステムやモラル、国際法の敢行は意味を為さない。いま、彼らを突き動かして居るのは、great humanism:DAI-TYOUWAであった。「地球は一つ偉大なる生命の元に振り返る」そんなキャンペーンを君は見かけなかったか。とそこでテレビもモニターが、行政の広告がテレビを賑わして居た。

その日太平洋日本列島沿岸某所には巨大な艦船が集結して居た。
民間の採掘船と鉛色の軍用作業船の混成部隊で有った。
旗艦の海洋調査船「FUJI」の会議室には各国の資源開発技術者のエキスパートが集結して居た。
「それではこれから喫緊のミッションが始まる。」
「私はご承知の方もお出でだろうが日本の_鉱石試験採掘担当、宗方尾張である。」
その時横合いから米国のエリック代表が言葉を挟んだ。
「今回、ポールシフトの影響を、いち早く発表したのは我が合衆国の宇宙環境学のハザード教授がノ。」
すかさず、
「我々ロシアのヒークリン教授が先だった筈だ。」
会議室は早々に詰まらぬ手柄争いに紛糾しそうで有った。
ホスト役の宗方が怒った。「いい加減にしたまえ。あんた達、米国・ロシアはいつも詰まらん事で話し合いの場をぶち壊す。」
「まあまあ、熱くならんで」フランスの代表が宥めすかしてくれた。
「今回のポールシフトの影響で地球は温暖化処か急速に寒冷期に突入し始めた。」
「わし達の使命は一つ。いがみ合いは後じゃ。」
「α鉱石試験採掘を急ぎ本格的採掘を早急に実現することに有る。」

「ニュースの時間です。」テレビの報道番組が語る。


「国際気象学会の発表によりますと、今回の太陽のポールシフトの影響は、世界各地に寒冷な天候を齎し深刻な事態が始まりつつあります。」


新宿の、とあるレストランに居たのは、α鉱石試験採掘担当、宗方尾張で有った。相手は科学省長官の小田肇で有った。
「今回の太陽のポールシフトは相当深刻な世界規模の問題だ。今回わしは宗方君の取り組んで居たα鉱石試験採掘を先進国が協力しあって推進して、地球の冷却から人間だけでなく様々な生物環境を救済する国際チームに賭けて居る。」
それを聞いて宗方は、
「大学の後輩としても、この未曾有の危機に宗方行け。と後押しして戴き、何より光栄でございます。」

太陽と地球のXポイントに大型ロケットが浮かんで居た。
「ハッチOK?」
「ハッチオーライ。」
ロケット貨物室脇から伸びた重量物用マジックハンドがするすると伸びると、
二十メート程のメタルチックな物体が七個体程現れた。それぞれが接触しない様に千メートル程の間隔に成るように、そっと押し出された。
それぞれのパーツは四方へと広がると、ゆっくりと広がり始めた。
大型のロケットの中のキャビンのモニターを眺め乍、感慨深げに呟いたのは、宗方だった。

隣に居た研究室のスタッフに

「雄大だね。」「宇宙は広大ですね。」

「しかし、しかしだね。この地球の命運は、我々の世代の手の内に有る。」

「はいっ。」

「恐ろしい事だ。」

「未来の地球環境は我々世代の責任だ。」

「君は生命と云うものを真剣に考えたことが有るかね。」

「はい。い、いえ。」

其の時宗方は目を見張った。

今回のポールシフトの影響による、地球の低温化に関して世界の反応は早かったが、実際面で、対応は大幅に遅れをとっていた。その中で、宗方らの提唱する人類の危機脱出のシナリオは進められ、海底に眠る「α鉱石」を活用し今迄に無い太陽光発電の超効率化を早急に解決し、寒冷地区に宇宙発電所から、ダイアレクトにエネルギーを送付する事により、人工太陽を稼動させる案が此処に実現しつつあるのであった。

モニターの前には巨大な水球がせまる。そのデリケートな世界の奥に、数十億の人類、無数の生命群が息づいて居る。

「生命は何処から来たり、何処へ帰るのか…。」

「…。」

「其れはいにしえからの人類の宗教、科学、哲学の命題であった。」

「それに明確に答え得るものは数少ない。」

「はい。」

「生命観、人生観、宇宙観は兎も角、今此処で一番肝心な事は何だね。」

「はい。そ、其れは理論じゃ有りません。」

「そうだとも。行動だ。明日の人類を救済すべく、命がけの…。」

其の時、宗方は見た。

「こ、これは宇宙に咲いた、曼陀羅だ。」

感慨に耽っている宗方達の見つめるモニターの前には、

刻一刻と開き始めた、メタリックなメガサイズの太陽光発電の巨大プラントの群れだった。それは、陽光を浴びて、虹色に輝き、軈ては、暗黒の宇宙空間に黄金色に光り始めた。

「皆、始めるぞ。」

宇宙発電所のセンタールームに緊張が走った。

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